家では子どものお世話に追われ、職場では時短勤務や急な早退で肩身の狭い思い…。
怒涛の日々の中で、パンク寸前で頑張るあなた。本当にお疲れ様です。
この記事では、現役公務員ワーママである私が、
- 現役公務員ワーママ「しんどい…」と感じる瞬間7つ
- しんどさを軽くするための対処法3つ
をご紹介します。
「公務員ママって恵まれてるんでしょ?」と言われがちなこの仕事。でも実際は…?
あなたが「辛い」と感じているなら、辛いんです。
「私だけ?」と悩んでいるあなたの心が、少しでも軽くなりますように。
ワーママ公務員、しんどいポイント7選

公務員、”制度は整っている”とはいえ、気まずさと自己犠牲で成り立っています。
それでは限界公務員ワーママ、しんどいポイントを紹介していきます。
1. 子どもとの時間が取れない
仕事して、保育園に迎えに行って、ご飯食べさせて、お風呂入れて寝かせる。
それだけで、もう一日が終わります。
「おかえり!今日は何が楽しかった?」なんて余裕ゼロ。
言葉を交わすのは「ご飯食べて」「お風呂入るよ」「早く寝ようね」ばかりです。
最低限“育てる”ことはできてるかもしれない。
でも、“一緒に過ごす”って、こういうことじゃない気がして、ふと泣きたくなることも。
もっと子どもがやりたがってることに向き合ってあげたい…と思っても、平日はいつも時間に追われて難しいですよね。

ほんの5分でもいい、子どもと目を見て笑える“余白”がほしいです。
2. 保育園の洗礼で休暇が消える
育休復帰直後、看護休暇は復帰初月で使い切りました。
このペースだと、残された有給で乗り切れるのか…と不安になりますよね。
私の同期は看護休暇も有給も使い切り、やむなく育休に戻ったという話を聞いていたので、なおさらでした。
「また発熱で…」「保育園からお迎えコールが…」
上司や同僚に伝えるたび、心の中で土下座する気分。
制度はあっても、使うたびに罪悪感と肩身の狭さが積み重なります。
3. テレワークができない
あなたの自治体では、テレワークってできますか?
私の自治体では、”一応”制度はあります。
ですが…申請に時間と手間がかかるため、コロナ禍以降ほぼ誰も使わなくなってしまいました。
テレワークできたら…と思うことがあっても、
こんな形ばかりの制度では、何の役にも立ちません。



テレワークの制度導入に関わった同期からは、
「あまり使ってほしくないから手続きを複雑にしてる」
という話を聞きました。
4. 部分休業のはずが実質フルタイム
私は夕方1時間の部分休業を取得しています。
ですが、業務が多すぎて、実質フルタイム勤務。制度の意味がなくなっています。
しかも、取り消しのたびに紙の申請書を出す始末…。
取り消しは1件ごとに庶務担当者が手入力するため、手間をかける申し訳無さもあります。
”働き方改革とは?”と疑問に感じざるを得ません。
5. 異動ガチャの悲劇
育休から復帰後、はじめての異動がありました。
そこで配属されたのは、職員一人ひとりが異なる業務を担当し、残業もそれなりにある部署。
「子どもが小さいので部分休業を取得希望」と伝えていたので、てっきり「戸籍住民課」のような、「みんなが同じ仕事をする部署に行くと思っていました。
「異動希望は必ず聞き入れてもらえるわけではない」というのはもちろんわかります。
制度も配慮もある風ですが、結局”人手が足りない部署にねじ込まれる”現実。



勤務形態(部分休業取得)はさすがに考慮してほしかったです。
6. 見えないジェンダーの壁
いきなりジェンダー…?と思いますよね。でも、こんな風に感じたことありませんか?
- 私は家事育児で残業できないけど、夫はしてる
- 男性職員同士が、喫煙所や残業中の雑談で仕事の方向性を決める
- 「女性だから」とは明言されないけど、なんとなく庶務や雑務を任されがち
これ、誰かが悪いわけではないです。でも、なんとなくの空気で、女性側が負担を多く抱えていませんか?
家庭内でも同じです。
「夫は残業、私は保育園にお迎え」は、話し合って決めた”役割分担”のように見えますが…実際は、「生活の流れで自然と決まっただけ」というパターンが多いです。


例えばピジョン株式会社が行った調査では、現在の家事・育児について、以下の回答がありました。
- 話し合いはしていないが、生活する中で自然と分担が決まった
→パパ35.1%、ママ55.6% - 夫婦で話し合って決めた
→パパ42%、ママ22.4%
「パパは話し合って決めたと思っているけど、ママは“そんな話し合い、してない”と感じている」
というすれ違い。
さらにこの分担、無意識のうちに「男は仕事、女は家庭」という古い価値観に引っ張られていませんか?
「私がやるしかなかった」を積み重ねた結果、“自分で選んだ”つもりが、実際は周囲の空気や常識に“選ばされていた”なんてことも。
いざ違和感に気づいても、
「夫も頑張ってるし…」とか
「公務員で恵まれている方だし…」と、自分の感情を押し込めてしまいませんか。
気づいたところで、自分の力ではすぐにどうにもできない無力感もあります。
7. 「辞めたらもったいない」の呪縛
「せっかくの公務員なんだから」
「育休とりやすいし、恵まれてるよね」
わかってる。でも、それでも辛いですよね。
辞めたいと思っても、
親に言えば「甘え」だし、
民間勤めの友達に言えば「もったいない」と返ってくる。
Yahoo!知恵袋を見ても、「辞めたら後悔」のオンパレード。
もう、どこにも味方がいない気がしてきませんか?



自然と「私さえ我慢すれば…」となってきたら、危険信号です。
しんどさを軽減する対処法3選


このしんどさから、少しでも楽になりたい。そんな思いで、私が日々試行錯誤して見つけたオススメの対処法をご紹介します。
1. 家事は外注・家電に頼る
溢れる家事、お金で解決できるかな?と考えました。
最初は「お金もったいない…」とマインドブロックがありましたが、まずは1回課金してみることに。
使ってみるとすごく良くて、もうなくてはならない存在に。
心に余裕が生まれて、子どもにイライラしたりすることが減りました(無くなりはしない)。



外注や家電に課金すること=最強の自己投資だと思えるようになりました。
家事代行を使う
週1で2時間。プロがピカピカにしてくれるだけで、家の空気が変わります。
しかも、自治体によっては補助があります。
我が家はそれでメンタルがかなり救われました。
費用が気になる人は、シルバー人材センターもおすすめ。
シルバーさんは掃除の”プロ”ではないですが、柔軟でありがたい存在です。
ミールキット+ホットクック
生協で購入したミールキットを、ホットクックに入れてボタンを押すだけ。
ミールキットの調理手順は読んでいません。
「今日のごはんどうしよう…」ってかなりのストレスですよね。
時短家電に課金する
- ルンバ:ルンバ様のために子どものおもちゃを片付ける
- 食洗機:洗い物地獄から解放
- 乾燥機付き洗濯機:洗濯→干す→取り込む→たたむ、全部ショートカット
- ホットクック:代わりに調理してくれるのありがたい



導入コストは確かにあります。
ですが、どれも私の代わりに動いてくれるものたち。
「買ってよかった」と思っています。
2. 子どもの体調不良は1人で抱え込まない
病児・病後児保育を利用しましょう。
「弱ってる子を預けるの、かわいそうかな…」って思いますよね。
私もそう思って、最初はなかなか踏み出せませんでした。でも、職場の先輩が利用していたのをきっかけに、一度試してみることに。
すると、最初は不安そうにしていた子どもも、帰ってきたら「楽しかった!」と。
子どもって案外、特別な環境にワクワクしてたりするものかもしれません。
我が家は、「熱は下がったけど登園できない微妙なタイミング」で使っています。
病み上がり、「無理して登園させちゃったかな…」とモヤモヤすることがありません。
その“もどかしい1日”を任せられるだけで、親の心がぐっと軽くなります。
3. メンタルケアと“開き直り”を味方に
しんどい日々が続くと、
「私が弱いのかな」「やっぱ甘えてるのかな」って弱気になってしまいます。
冷静に考えれば、
仕事と育児を“両立”なんて、そもそもできない!
それを日々やろうとしてる私達、もう十分すぎるほど偉くないですか?
いっぱいいっぱいのとき、疲れているときはどうしてもマイナス思考になってしまうもの。
勇気を出して、”自分のために”有休を1日とってみてください。
そして心に余裕がある状態で、考えてみましょう。
「辞めたらもったいない」って声に揺れるなら…
- あなたが本当に大事にしたいものは何ですか?
- 自己実現?子どもとの時間?健康?安心感?



どれを選んでも間違いじゃない。
“自分が納得して決めた”というのが、いちばん大事なことです。
まとめ:転職・退職も“アリ”!大事なのは「自分軸」


公務員って、世間的には「安定」「子育てにやさしい仕事」なんて言われます。
でも、実際に働いてみて思うのは、
”制度はあっても、使わせない空気がしんどい”。
辞めたらもったいない、せっかくの安定を手放すなんて…というイメージの公務員。
Yahoo!知恵袋などのネット上の意見を見て、心が揺らぐこともありますよね。
ですが、あなたが大事にしたいものはなんですか?



オススメは、「こうなりたい自分」を思い描いたら、そのイメージに近い人に話を聞くこと。
ネット上で「もったいない」と回答している人は、公務員を辞めていない人や、そもそも公務員ですらない無関係の人だって多いです。
私は、2028年に公務員退職を目指しています。
心の支えになっているのは、辞めていった同期が「後悔してない」と明るい顔をしていたことです。
私が公務員をやめたい理由は以下に書いています。


『このままじゃダメかも』って思った今日こそ、人生を見つめ直すタイミング。
辞める・辞めないじゃなく、大事なのは、自分が何を大切にしたいのか。それが見えてきたとき、自然と次の一歩も見えると思います。
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